PLATSOL

PLATSOLは、特にPGM・金・卑金属などさまざまな価値ある金属を含む鉱体に適しています。

貴金属・金回収向けのPLATSOL™プロセスは、一回の浸出過程を使って鉱石中の価値ある金属を回収することにより、損益を改善することができます。 PLATSOLはシアン化物を使わないので、一部の金鉱床では環境規制に準拠するためにも役立ちます。

PLATSOL™プロセスでは、他の回収プロセスを使ったのでは経済的に採算のとれない可能性のある低品位鉱体から、さまざまな金属を回収することができます。 例としては、以下のようなものがあります。

• 複数の卑金属・比較的低濃度の貴金属・低水準の硫化物を含む低品位精鉱
• 製錬所が処罰を受け環境に影響を与える有害な元素（ヒ素・水銀など）を含む汚染された精鉱
• 高水準のクロム・マグネシウムを含む精鉱
• 単独の製錬所の資本費用を正当化するには鉱物資源の規模が小さすぎる孤立したサイト 
• 他所に出荷・製錬する必要のある精鉱を大量に生産するよりも、LME級の金属をただちに製造・販売する能力によってプロジェクトの経済性が著しく向上するような、遠隔サイト

PLATSOL™プロセスは、温度200℃以上のオートクレーブ内で実行されます。 回収プロセスの際には、金やPGMは、スラリーに少量の塩化物塩を添加することにより、クロロ錯塩として可溶化されます。 卑金属硫化物は、酸化されて、溶解性金属硫酸塩錯体と硫酸に変わります。 金やPGMは、浸出後、吸着や沈殿により硫化物イオンと一緒に直接回収できます。 卑金属は、金やPGMの回収後、沈殿・イオン交換・溶剤抽出・電解採取により回収されます。

PLATSOL™の明瞭な利点は、世界中の鉱山で使われている、標準的な実績のある伝統的な技術から構成されているということです。 PLATSOLは技術的に高度ですが、ヒ素が豊富な鉱山を含む、貧鉱や複雑鉱にとっては現実的な技法です。

SGSは、金属回収ニーズにユニークなソリューションを提供します。 SGSのPLATSOL™その他の加圧浸出・大気圧浸出過程がお客様の金属回収作業の損益や環境フットプリントを改善できるかどうか判断したい方は、提案・企画段階の初期にSGSにご相談ください。