サイト内検索

難溶性金

SGSの数十年に及ぶ経験は、難溶性金に関する問題を解決するために、最も包括的な専門知識と設備を集結することを可能にしました。 

難溶性金関する問題は、以下に起因します。

  • 鉱物中に散らばった金粒子(サイズは通常数マイクロメートル未満)の、不活性で浸出浸透性のない物理的カプセル化。 
  • シアン化合物浸出プロセスにおける単数または複数の鉱石構成要素の化学干渉。

物理的なカプセル化

この問題を解決するには、金が岩石の中にどのように存在するかを理解する(金の特性分析)ことが重要です。 金は単独で存在していますか? 他の鉱物に物理的に囲まれたり閉じ込められたりしていますか? それとも、他の要素の代わりとなる固溶体の中に存在していますか? 金は、シアン浸出液と接触可能ですか? これらの疑問を理解することは、フローシート開発において、金の回収率を最適化し、金回収率の低さを解決するために重要です。 SGSは、お客様のニーズに応じて、高解像度鉱物学の威力を活用して、重要な分離情報を提供することができます。 SGSは、難溶性金の特性や難溶性金とフリーミリングゴールドの間の質量バランスを判定することを可能にする、一連の試験や鉱物学評価実験方法を開発しました。

金の形態や組織的分子結合の関係の判定が済み、質量バランスが判明したら、フローシートオプションの開発が行われます。 硫化鉱物中に含有される金は、焙焼・高温加圧浸出・バクテリア浸出などの技法使って酸化することにより分離できます。 また、鉱石を極めて細かい粒度に粉砕すれば、硫化物にカプセル化された金を分離することができます。 SGSは、難溶性金鉱石や微紛化された鉱石の処理に必要なあらゆる単位操作や、特定の鉱石に最適なフローシートの選択において、極めて豊富な経験を持っています。 SGSの金冶金学の専門知識は誰にもひけをとりません。 

化学干渉

金の回収が化学干渉に制限されるメカニズムとしては、2つが重要です。 1番目のメカニズムは、鉱物が存在する鉱石が、効率的な金の溶解に欠かせない2成分であるシアン化物と酸素を消費する場合に起こります。 この場合、最も簡単な方法は、消費する鉱物種がシアン化物や酸素と完全に反応するまで濃度を増やすことですが、多くの場合この方法は経済的に現実的ではありません。

難溶性または部分的に難溶性の鉱石からの回収率を改善するために行う必要のある追加処理の経済的利益を評価する際には、標準の粉砕・シアン化法からの金回収率の改善と、その改善を実現するためのコストの増加を考慮することが重要です。 

2番目のメカニズムは、黒鉛や炭素質の物質が存在する場合に起こります。 この場合、金はシアン化物溶液によく浸出しますが、その後で炭素質の鉱物が金をパルプに再吸収します。 これは「プレグロビング」として知られています。 SGSの専門家は、さまざまな方法の中から、お客様の鉱石に最適なソリューションを特定します。 

  • 塩素の使用は、強い酸化条件下の炭素質物を不活性化します。 けれども、多くの鉱石では、塩素の消費量やコストは法外に高価です。 
  • 灯油のような有機化合物による炭素質鉱物のブラインディングや不活性化は、塩素の安価な代用品であり、多くの鉱石で試されています。 けれども、これは一般に効果的な方法ではありません。 
  • またこの処理の後、炭素質鉱物はシアン化金の吸着剤としてより活性化される可能性があるので、加圧酸化も当然の選択とは言えません。 
  • 鉱石の中の炭素質の物質は、CILの中で使われている活性炭よりより「活性化」されているので、プレグロビングの効果は、CIPの代わりにCILを使うことにより、部分的に克服できます。 けれども、炭素質物と活性炭の間の金の平衡評価は非常に遅い可能性があり、しかもこの方法で完全に満足するのはごく稀です。 
  • 選鉱技法(比重・浮選など)は、黒鉛状炭素の除去に部分的にしか成功していません。 
  • 鉱石の焙焼は黒鉛状炭素を除去しますが、黒鉛状炭素が焼失してより活性のある形に変換されないことを保証するためには、動作パラメータを慎重に選択する必要があります。

濃縮前処理の利点

難溶性金の処理を設計する際に、SGSの専門家が考慮する他のパラメータとしては、金を含んだ鉱石を濃縮前処理するかどうかがあります。 これは通常、硫砒鉄鉱や黄鉄鉱などの含金硫化物の浮選によって実現されます。 濃縮前処理を経済的に正当化するには、2つの目標を満たす必要があります。 まず、精鉱に対する金回収率を充分高くするには、鉱滓を処理せず廃棄できる程度にして、精鉱に対する鉱滓の質量比が低い必要があります。

SGSは、環境的に持続可能な難溶性金抽出において豊富な経験を持っています。 SGSの経験豊富な冶金学専門家のチームは、数千ものプロジェクトのために開発された貴重なフローシートを持っています。 これらのフローシートは、鉱業・工学・財務界で国際的に認められたベンチおよびパイロット規模の試験プログラムによって検証済みです。

SGSは、難溶性金の特性評価における業界の第一人者です。 SGSは、お客様に対し、根本的な探査から生産管理に至るまでのあらゆるニーズに応える質の高い生産支援することを保証します。

SGSは、世界最先端の金の冶金学試験施設としての評価を得ています。
SGSは、世界最先端の金の冶金学試験施設としての評価を得ています。
SGSは、世界最先端の金の冶金学試験施設としての評価を得ています。

関連サービス

他のサービス

  • SGS-CSTC Standards Technical Services Co., Ltd. Beijing Head Office

, 100142,

Beijing, Beijing Municipality, 中国